プルオーバー
「今日ね、嫌なことがあってね」
話題が、あまり明るいものじゃなくなり、目を伏せる君。
その目を覆い隠すみたいに、さらさらとかかる少し伸びた前髪に、またドキッとして。
見とれて動けなくなってしまいそう。
ごめんね、こんなの不謹慎だ。
でも、君が好きだから、鼓動が高鳴るのをどうしても止められない。
そんな表情も素敵だなんて。
でも、やっぱり、淡い色のプルオーバーにぴったりな君の柔らかい笑顔が見たいよ。