プルオーバー
慌てて離れれば、君が頬を真っ赤に染めていて、僕の顔も負けないぐらい熱くなる。
僕はとっさに駆け出し、その場を後にした。
君の笑顔と、真っ赤になった顔が、僕の頭の中をいっぱいにして。
僕の心拍数を最高値にまで上げる。
初めてあんなに近くに君を感じて、胸が苦しくて死んでしまいそう。
だけど、抱きしめた時に、“もっと”と望んでしまった自分がいた。
想像していた未来が、現実になればどんなにいいだろうか。