春よ恋。
「緊張してる?あのな…
聞いてもらいたいことがあって」

「わかった!なんでも言って!」


真叶が頼ってきてくれたことが
何よりも嬉しかった。

真叶の力になれる
そう思えたから私はきっと
彼だけの幸せを考えた。



一通り真叶の彼女とのことを聞いた。

受験でお互い大変だから別れようと
提案された真叶は
それが彼女のためになる
1番いい道なのだと考えた。

だから真叶は、2人別の道を選んだ。

真叶は彼女のため
でも彼女は自分のため だった。

それを知ったのは
別れてすぐのことだったらしい。

受験のためといった彼女は
下校の時真叶の友達と歩いていた。

真叶はその時
本当に終わったんだな。
お互い頑張ろーな。
もし運命ならまた出逢えるよな。
そう思ってたみたい。

だけど現実はそんなに甘くなくて
それを彼女と歩いていた友達に
話したところ
[あ、俺ら付き合ってるよ?]
と言われたらしい。

真叶にとっては
すごくすごく辛かったと思う。

その証拠に部屋は荒れ果てて
クッションからは綿が出ていた…
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