君しかいらない~クールな上司の独占欲(下)
そして、四度目の今日。
土曜だけれど、夕方まで出社していた新庄さんと合流して夕食をとり、新庄さんの家で少しくつろいで。
寝るには早い時間に寝室に入って、ゆっくり楽しもうとしていたところ、今晩中に名古屋入りするよう、新庄さんに指令が来た。
私を腕に抱いた状態で、仕事用の携帯を耳にあてていた新庄さんは、しばし呆然とした後、枕元の腕時計を見ると。
ものすごいスピードでベッドを飛び降りてシャワーを浴びに行き、10分足らずで髪まで乾かして戻ってきた。
今日と明日の、二泊の急な出張。
今夜は、宿泊先のホテルで打ち合わせをするらしい。
それに間に合うように行くとなると、すぐにも出なくては間に合わない。
新庄さんがシャワーを浴びている間に、私も服を整えて、いつでも出られるようにしておいた。
ぱりっと折り目の入ったワイシャツ姿の新庄さんは、さっきまでの雰囲気なんてみじんも感じさせない。
清潔で有能そうなビジネスマン、そのものだ。
スーツケースに手際よく荷物を詰める様子を、デスクの椅子に座って見守る。
何か手伝いたいけれど、あまりに見事な支度ぶりなので、手の出しようがない。
出張の多い仕事だから、もう慣れっこなんだろう。
私も同じだから、わかる。
「ネクタイとってくれ、2本」
「珍しいですね」
締めているところなんて、ほとんど見ないのに。
土曜だけれど、夕方まで出社していた新庄さんと合流して夕食をとり、新庄さんの家で少しくつろいで。
寝るには早い時間に寝室に入って、ゆっくり楽しもうとしていたところ、今晩中に名古屋入りするよう、新庄さんに指令が来た。
私を腕に抱いた状態で、仕事用の携帯を耳にあてていた新庄さんは、しばし呆然とした後、枕元の腕時計を見ると。
ものすごいスピードでベッドを飛び降りてシャワーを浴びに行き、10分足らずで髪まで乾かして戻ってきた。
今日と明日の、二泊の急な出張。
今夜は、宿泊先のホテルで打ち合わせをするらしい。
それに間に合うように行くとなると、すぐにも出なくては間に合わない。
新庄さんがシャワーを浴びている間に、私も服を整えて、いつでも出られるようにしておいた。
ぱりっと折り目の入ったワイシャツ姿の新庄さんは、さっきまでの雰囲気なんてみじんも感じさせない。
清潔で有能そうなビジネスマン、そのものだ。
スーツケースに手際よく荷物を詰める様子を、デスクの椅子に座って見守る。
何か手伝いたいけれど、あまりに見事な支度ぶりなので、手の出しようがない。
出張の多い仕事だから、もう慣れっこなんだろう。
私も同じだから、わかる。
「ネクタイとってくれ、2本」
「珍しいですね」
締めているところなんて、ほとんど見ないのに。