STAND BY ME
「あ、桜ちゃん女の子連れてるじゃん。
誰その子? 後輩?」
「あんたに用があるって言ってたから連れてきた。
てか、誰か覚えてないの?」
「え、俺の知り合い?」
やっぱり青葉さんは私のことを覚えてなかった。
それもそのはず。私は青葉さんと話したこともないし。青葉さんの周りにはいつも大勢の女子がいたし。
それに、ただ、彼がバレーボールをしている姿を見て、勝手に憧れただけだ。
むしろ、真紘さんが私のことを覚えていたことの方が不思議。