STAND BY ME


「ありがとう。御愁傷様」

「なにそれ」

感謝と哀れみの言葉をかけられ、小さく笑った。

「お前、あれでよかったのか?」

「なにが」

「希美と青葉のことだ。お前青葉のこと好きなんだろ」

「別にいいよ、あいつが幸せなら。
私じゃ青葉を幸せになんて出来ないから。
……悪かったね。大切な妹ちゃん、多分青葉と両想いだよ」

「お前と一緒。俺も希美が幸せならそれでいい。
まぁ、もしも青葉が希美を泣かせでもしたら、生まれてきたことを後悔させるレベルで痛めつけるけど」

「シスコンもあんまりひどいと嫌われるぞー」

吉岡と談笑した。

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