STAND BY ME
「なぁ、桜木」
「……なに」
ある程度落ち着いてきた桜木に声をかけた。
「付き合おっか」
「は?」
あまりにも唐突な提案に、桜木は目をパチクリさせた。
「お前の大切な幼馴染と俺の大切な妹はきっと、言ってる間に付き合うだろ。
だからさ、残りもの同士付き合っちゃえばいいんじゃないかって思って」
「世界にはもっとたくさんの人がいるのに、そんな理由で付き合うなんてバカみたいじゃん。吉岡なら、私よりも彼女に相応しい人くらい、見つけようと思えばすぐ見つけれるでしょ」