軌跡






「う…ん、バイバイ…」




あたし、寂しい?
もしかして。



…バカみたいじゃん。

一人で落ち込んで。



最後はいつだって
あたしだけ不幸のどん底みたいになる。






とぼとぼと家に帰った。










「ただぃまぁぁぁぁ…」


「お帰り、
遅かったじゃない。

もう夕飯食べ終わっちゃったよ」




『夕飯は食べてきたからいらない』
とはいえなかった。


グルルル…




「あまり、ある?」


「から揚げが2、3個」






うぅ。

どうしてかぶるの…。





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