軌跡





「そぉ??
そんなことないよーー」


「否、そんなことあるっ!!」





ガラッ。



「失礼しマース…」


「あ、新入生だぁーー!」




可愛い感じの先輩が来た。


小柄でショートカットで、
指の上でくるくるラケットを回している。



「あの…!
あたしたち初心者で…
卓球やるのも初めてなんですけど、
入れますか??」


「うん、ぜんぜん平気だよ!
少し打つ?」


「はい!!」




…ミク、勝手だな、
と思いながらも
あたしも
ラケットを手にした。



卓球のラケットって、
意外と重い。



けど、なんでだろう?
すごく好奇心が湧いてくる。




「それじゃぁ、
打ってみようか!!」


「「はい!!!」」









< 12 / 167 >

この作品をシェア

pagetop