軌跡






「ただいまぁーー」


「おかえり、
おそかったじゃない!」


「部活見学してたんだよーー!」


「何部??」


「卓球部!」



青かばんをベッドの
上において横になった。


そして、
携帯を手にした。


「ん…?」





そこには
『着信履歴56件
 メール37件』
と写っていた。


嫌がらせ…?
違った。




詩織だった。




『何で叶野さんと
どんどん行っちゃったの?』

『ひどいよ!!!
どこの部活見てたの?』

『あたしたち
親友じゃなかったの!!?
うそつき!!』




だからって、
37回もメール送るか…?



『あたしは別に
詩織がいやで先に行ったんじゃないから!
てか37回もメールして来ないでよ!
てかもぅ返事すんな』

とあたしは打った。






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