軌跡
「ところで
まゆみは大石くんと同じクラスに
なれた?」
「まだ…みてないよ!」
「見に行けよっ☆」
・・・ドン・・・ッ!
「さや…っ」
もうさやかの姿はなかった。
「…さやかぁ」
仕方なくクラス替えの書いてある
紙を見つめた。
でも、3組を見る気にも
ならないし…。
だって3組の紙に『大石拓也』って書いてなかったら
ショックが大きすぎるから。
とりあえず3組以外の
計5クラスあるうちの
1,2,4,5組の紙に目を向けた。
1、
2、
4、
5、
…
あれ?
1、
2、
4、
5、
…
うん。
確かだ。
どこにも大石くんのなまえがない。
もしかしたらという
期待が膨らんできた。
ついに3組の紙に
目をむけた。