軌跡
あたしと詩織は3組へ
急いだ。
クラスの中には
大石くんの姿が見える。
「おはよぅ…」
「お、おはよーまゆみ!
同じクラスだな!!」
ドキィッ。
うれしい、うれしい…!
「うん☆よろしくぅ」
…ん?
なんか変だ。
席が…
大石くんの隣!!!!!
ありえないよ。
あたしは今、この地球上で
誰よりも幸せだ♪♪♪
そんなことを
かんがえながら
帰路についた。
「ただいまぁぁ」
「あ、まゆみ。
クラス替えどうだった??」
「最高だったよん♪
さやかとははなれちゃったヶド、
詩織と一緒だったぁぁ!!」
「よかったじゃないのーー!」
あははは…。
心から
笑っていた。
誰も
これから起きる悲劇に
気づいてはいなかった…。