+時の砂+
『ほんと、何で私なんかとつきあってくれるのかな?』

不思議そうに首を傾げ鏡で自分の顔をマジマジとみた。

「ほんまやな・・・なぜこんな女がもてる?!」

彩香が真剣な顔で答えた。

『どういう意味やねん?』
「そういう意味や。」『へいへい、どうせ彩花みたいに美人じゃないですよーだ。』

顔を、ぷくっと膨らませて子供みたいにいじけて見せた。

「また拗ねる~ぶうちゃん。 まっ光くんに振られたないなら、早く話したほうがいいで?」

『うん・・・』

好きだからこそ、怖くて言えない・・・
キーンコンカーンコン・・・

チャイムが鳴り響く。 「はよ戻らな!!また米ちゃんに怒られるで。」

『あっうん。』
< 17 / 23 >

この作品をシェア

pagetop