+時の砂+
危険な出会い
HRが終わり放課後に。

「あーっだる・・・部活いけへんやんお前のせいで!!米も放課後呼び出すなよなぁ・・・」

『あたしのせいちゃうわ!!どーせショボくて万年玉拾いやろ』

慎は、テニス部に所属していて、
いつもは、嫌みな奴で、ヘラヘラしてて全然だめだめなのに、
テニスをしている真剣な慎は、少し格好いい。

「アホか?お前知らんのか?テニスの王子様のモデルは俺やぞ?ヤバすごいで!!」

『馬鹿の巨匠馬鹿王子の間違えやろ・・・』

「あ!?なんか言いました?」

慎と歩けば、3歩でいつも言い合いになる。

昔は、仲良しでこんなに喧嘩してなかった。
いつからかな・・・・

『あっあたし忘れもんした。取ってくるー』

「逃げる気か?」
慎には、お視とうしのようだ。

『いやいやほんま忘れもん・・・・(笑)』
くるっと方向転換し逃げるかのように、忘れ物を取りに行くふりをした。

「あとで絶対こいよ」
『はいはーい』

にっこり微笑んで慎が、行ったのを確認し教室を出た。

『慎ごめんあんたは、米田の生け贄になってもらうわ』
こそこそ逃げるように学校をあとにした。
< 18 / 23 >

この作品をシェア

pagetop