+時の砂+
『へーこんないい公園近くにあったんや!!』

辺り一面に、桃色の世界が広がっていた。

『きれい・・・』

時が止まるような、景色が広がっていた。

小さな池があり、いろんな花がきれいに咲いていた。

桃色の中にある白いベンチが目に入った。

カップルだろうか、なかよさげに手を握りあっていた。

そして一拍空いての軽いキスをした。
そして長いキスを、白昼堂々としていた。

『うわー・・・最近の若い子わ・・・こっちが恥ずかしいよ!!』

『・・・・羨まし・・・』

自分の事みたいに、顔を赤らめて大きなため息をついた。

あまりにも、大きいため息だったのかカップルたちと目があってしまった。

余りにも恥ずかしすぎて無我夢中で奥の方に、早歩きをした。

『恥ずかしい!!こっちみるなよ~』
『あれ?』

奥に1本の一際目立つ大きな桜の木があった。

『すごいきれい・・・』


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