+時の砂+
 頭を押さえ、  おもむろに顔を上げると、担任の米田が顔を真っ赤にして 仁王立ちをしていた。

手には、分厚い教科書が握られていた。
「お前新学期そうそうの授業で寝るとはいい度胸しとるな」  鼻息混じりにどやされる。

 
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