ただ、今


なぜひろしはそんな事
言い出したのか
わからなかった。

過去何て忘れて
今を楽しむわたしには
理解が出来なかった。

例え笑えていないとしても
ひろしに関係ないって
何だかイライラした。

この頃のわたしは
素直じゃなかったから
相当ひろしに
当たってた気がする。

埋まらない何かを
埋めたくてでも
何かを求めてみても
埋まらない何かが
わからなかった。


ただ、わたしを見て
くれる人を
探していた。

一瞬でもいいから
ちゃんとわたしを
見ていてくれれば
紛らわせる物が
あったんだ。
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