ただ、今


そこから何となく
気まずくて
近くのカラオケへ行き
お互いだいぶ歌った後
ひろしが真面目な顔して
言った。

『俺、ホストなんだ。』

高校生のわたしには無縁の世界だった。

ただテレビで見たり
クラブに行く時に
キャッチで見る位。

話したと言えば
キャッチされた時。
だけど行きたいまでの
興味もなかったから
変な感覚だった。

「そうなんだ。見た目ホストっぽくないね(笑)」

『いや、今はまだ仕事前やしな(笑)』

「てか寝なくていいの?」
『俺があみに会いたかっただけだからいいんだ。じゃなきゃお前会わないだろ。』

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