ただ、今



次の日初めて
ひろちゃんのお店に
みおちゃんと行った。

その店で働く
たける君ももう居て
この雰囲気に似合わない
BGMがうるさかった。

奥からひろちゃんの
先輩ホストが出て来て
ひろちゃんの事を
聞かされた。

『はじめまして。空っていいます。あなたがあみさん?ひろからよく話を聞いていました。』

「あみです。あの、ひろちゃんは?」

『あぁ。まだ聞いてなかったんだね。あいつね、未成年を風俗で働かせたんだ。あいつ自体はその子に何かした訳じゃないんだけど、紹介したっていう理由でね。』


「相手の子が警察に売ったんですか?」

『そうみたいだよ。行く所がないからって言ったからひろはキャバクラにしとけって言ったんだけど稼ぎたいって言って。他のホストにだいぶカケしてたみたいで。』

「だからって風俗は…でもどうして自分から警察に?紹介してほしかったのにどうして?」

『思うように稼げなかった腹いせと、仕事の相談をしているうちにひろの事を好きになったみたいでね、だけどあいつ彼女がいるって言ったらこうなったみたいだ。』

< 48 / 79 >

この作品をシェア

pagetop