ただ、今


ひろちやん。


「もしもし?ひろちやん?」

『おー。』


いつも通りに電話での
返事にホッとした。
と、同時に怒りが
込み上げてきて
めちやくちゃ切れた。


「ひろちやん!何してん!バカだよ。本当にバカだよ。なんで何も言わんの?どうして言わんの?わたしはそんな頼りないの?」


『あみ、ごめん。よく聞いて。言い訳になるけどあいつ、お前の事つけたりしてたんだ。それを俺に言って来たんだ。』

そこからの流れは
別れないと嫌がらせをする事や
ひろちやん家から
つけられていたみたいで
家なども知っている事を
わたしに教えてくれた。

ひろちやんは
自分勝手だけどと
付け加え
だけどあみを手放す事が
出来なかったと言い
こんな結果になった事を
謝ってきた。

警察には連れて行かれた
けど証拠不十分で
帰ってこれた事を
わたしに教えてくれた。

だけど、まだ
不安な日が続くと
力なく笑った。
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