ただ、今



なんだかんだ美穂と
言い合って
結局×××駅に
つっ立ってる自分がいた。

風がめちやくちや
強くって
お気に入りのエクステも
せっかくクルクル
巻いてあったのに
ぐちゃぐちゃ。


それだけで
イライラ出来た。

駅に着いてしばらくして
嬉しそうに
笑いながら歩いて来て

『あ、来てくれた!!』

「アンタが用件だけ言って切るからでしよーが!!」

『(笑)そうだった。』

『行くよ』何て言って
本当にさりげなく
手を繋いできた。

びっくりして
話してよー!って
言ったんだけど
いいのいいの
何て言って笑うから
何も言えなくなった。


ただこんな朝から
めちやくちや目立つ
制服ギャルに
シンプルなストラップの
スーツを着た男。


うん、怪しい。
補導される勢い(笑)

だけど何か
朝からこんなんも
まあ、いっかって
思えて来たりして
どうでもよかった。

あんまりひろしが
笑顔で話してくるから
楽しければいっかって。



まあ、若かったから
出来た事だろうけど。
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