アンリクワイヤード・ラブ
「––––っ?…」
–––だれ…?
「––––––…–––きて……」
––––––聞き覚えのある安心する声…
「––––…––起きろ……」
–––––––あぁ…風堂くんの声だ…
「おい…」
パチッと目を開くと
目の前には 至近距離に映る
風堂くんの綺麗な顔立ち…
「…わぁぁぁぁ!ふ、風堂くん?!」
驚いて飛び起きる。
どうやら あたしはあのまま
寝てしまっていたみたいだ…
「…なんでこんなとこで寝てんの……」
慌てるあたしとは裏腹に
落ち着いた様子の風堂くん
「いや、えーっと……
気付いたら…寝ちゃってて」
まさか、あのまま寝ちゃうとは…
今、何時だろう…
5限目に間に合うといいけど……
「…まさか昼から?」
「うん…そうだよ……
今何時? 5限目まだ始まってないよね?」
「今、4時……
とっくに下校の時間。」
「……えええええ?!」
…うそ……
あたし そんなに寝てたの?!
5.6限目サボちゃったし…
あぁ…最悪だ……