アンリクワイヤード・ラブ




「恵夢っていつも
どこでお昼食べてるの?」


牧田さん…じゃなくて…夏海ちゃんに
いきなり聞かれた質問に
少し戸惑う。


屋上が…開いてること言ったら
誰か来ちゃうかもしれないし……


風堂くんが嫌がるかな…?


この前、1人の方が楽だって言ってたし…



「えーっとね……その…」



「他の子と食べてるんでしょー?」



「う、うん…」



「何組の子?」



「5組の子…です…」



何故か敬語になるあたし…



「えぇ!!5組?!」



突然、大声をあげる。
ビクッと肩を思わず震わた。



「ど、どしたの?」



「5組って、"特クラ"じゃん!」



…と、特クラ……?


なにそれ…


あたしが理解していないのが
分かったのか

夏海ちゃんは 簡単に説明してくれた



「え、恵夢 知らないの?

"特クラ" まぁ、普通に言えば
"特別クラス" …進学率の高い秀才しか
入れないクラスなの!」



なるほど…

って事は 風堂くんは
"特別クラス"の 秀才くんってこと?!



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