アンリクワイヤード・ラブ





「はぁー…ごめん……
ちょっとだけ このままで居させて……」



そう言って 風堂くんは
あたしの肩にポンっと頭を預ける


風堂くんが ち、近い…
心臓の音 聞こえてないよね?!



「あ、あの風堂くん…?
……なにかあったの?」



「…別に。
あんたに触れてたい…」



「なんか変だよ?風堂くん……」



…風堂くんの体温少し温かすぎるような


まさか……風堂くん…



「風堂くん…ちょっとおでこ触るね」


おでこに手のひらを置くと
案の定 平熱よりかは高いだろう温度。


「風堂くん 熱あるでしょ?
保健室まで歩ける……?」



「大丈夫……」


そう言って ふらっと
あたしのそばから離れる風堂くん


途中で何回も倒れそうになる
風堂くんを見てたら
とても1人で保健室にいけるような感じじゃない


「風堂くん、あたしも一緒に行くよ!」



風堂くんの腕を
自分の肩に回す…


それから 何度か 倒れそうになるたびに
あたしが何とか支えて保健室まで来れた。



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