アンリクワイヤード・ラブ




風堂 涼 side ––––––…




「…ん……」



目が覚めると 保健室のベットの上にいた。


あれ……確か俺…
早川と喋ってて…それから……


どうやってここまで来たんだ?



「…風堂くん、具合どう?」



声のする方を見ると
早川が心配そうに俺の顔を覗き込む。



「……だいぶマシになった…」



「…そっか……よかった…」



安心したのか ホッとしたような顔をする


「先生が、目覚めて
そのまま帰れそうだったら帰っていいって」


時計を見ると 5時ちょっと過ぎ…

とっくに帰る時間は過ぎてる…
ずっと俺の側にいてくれたのか……


「ごめん、ありがとう…」



「ううん。風堂くんが無事で良かった!
風堂くん 1人でも歩ける?大丈夫?」


俺を心配そうな目で見守る早川…

風邪ぐらいで大袈裟……


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