ジェントルマンッ❣
先輩と帰る夜の道。
「ねっ、せーんーぱーーい?
なんか、喋って下さいよ!」
「えーーっ?何がいい?」
なんか、話をしてくれる先輩はいつもより優しい。
「んーー、あっ!先輩の彼女のはなし?」
「んー?俺のはなし?面白くねーよ?そんなもん。笑」
「ど、どういう事ですか?」
んー?何を言いたいんだろ?
「だって、そんなの簡単じゃん。とりあえず、彼女はいないけど、好きな奴のことを大好きだってこと。」
えーー?彼女はいないっっっ???
「まっ、まじですか?彼女はいないんですか??絶対いるって思ってました。笑一途なんですね?笑」
「だろ?笑」
「どっ、どんな先輩なんですか?」
あんまり、聞きたくないけど聞いてみる。
「俺の同級生じゃないよ?笑
俺の好きな子はね、可愛い後輩。
すっごい可愛いくて、アホだけど、ぬけてるけど、優しくて…………大好きだよ?笑」
悲しそうに夜空を見上げる先輩の事が分からなくなって……………
というより、多分、あたしが悲しんでるだけだけど。
あーあ、やっぱり好きな人いるんだ…………
片想いなんだ…………。
その後は先輩は夜空を見上げてあたしの歩幅に合わせながら歩いてくれた。
(ありがとう。先輩……頑張ってください)
今は、本気で先輩を応援できる気がする。
多分それは、今日の色白の先輩のことが頭から離れないからだろう。