ジェントルマンッ❣
4.帰り道
「ふーっ。疲れたー。お疲れ、みゆう。」
「お、お疲れ様です!」
ぎこちない会話だったのか、たかひろ先輩が笑う。
「じゃあ、そろそろ帰る?」
「あっ、はい!」
すると、さとし先輩が
「あっ、たかひろ先輩!俺が片付けしとくんで、先どうぞ!」
あーー、なんて優しい人!
「あー、まじ?ありがとう。」
「いいんですか?先輩?」
「うん!全然っ!じゃあ、気を付けて帰れよ。」
そう言って、背を向けて黙々と片付けをし始めた。
「んじゃ、さとしに任せて、帰ろっか?」
「はいっ!そうしましょう!」
体育館シューズを脱ぎ、外へ出る。
もう、随分辺りは暗かった。