ジェントルマンッ❣
9.忘れます。
その後はと言うと文化祭はろくに楽しめず、教室に閉じこもっていた。
いつの間にか、眠っていて夕方になっていた。
「みゆう……ちゃん…………」
頭をなでられ、気づいて起きる。
「たっ、た…くま……せっ.........んぱいっ…」
「ご、ごめんね。」
今日あったことを思い出し、立ち上がるあたし。
「わっ、わ、忘れますっ!
あんなの嘘ですよね?
今日の先輩はちょっとおかしいですもん…………………
あれですよね?体調悪いとか……………
いいです!
忘れるんで!
あたし帰りますっ!じゃあっ!!!」
あたしが1人で慌てて、馬鹿みたいだけど琢磨先輩は静かにあたしを見つめていた。
あたしは、教室を出る。
先輩も「き、気をつけてねっ!」
とだけ言うと教室を出ていった。