「先生、それは愛だと思います。」完


先生の言葉は曖昧で、やっぱりどこか腑に落ちない。

先生にとって、ただの暇つぶしであることは、十分に分かっている。

「分かりました。先生の暇つぶし、受けて立ちます」

それでもどうして、この人にときめいてしまうのだろう。

それでもどうして、こんなに簡単な挑発に乗っかってしまうのだろう。

終着点が見えないまま、言いくるめられるように、先生と私の関係は始まってしまった。


< 17 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop