一途なカノジョと冷たいカレシ【執筆中】
「グホッ!!!!」
お、お口に合わないっ!!!
こんなのを奏多くんに食べさせるだなんて………
…あの子の言ってたことが上手く理解できない…
これはにゃーに相談しよう。
【教室にて】
「ねぇ、にゃ…菜々ちゃん。」
「何?」
あたしは、さっきあったことをすべて話した。
「その子の言うとおりね。ゆゆはさ、同年代くらいの女の子が自分の彼氏にお弁当を作ってきてたら嫌じゃないの?」
「全然ー。駅弁とか…「駅弁はおばちゃんとかが作ってるじゃん。そうじゃなくて今どきの子がってこと。」
「……みんな、奏多くんに好かれたいからお弁当作ってきてるんでしょ?だったら別に良くない?」
「アホか。ゆゆの彼氏よ?知らない女に取られようとしてるのを黙って見過ごすわけ?」
「と、取られる?!」
「お弁当作ってきたってことは、黒崎の気を引こうとしてるわけよ。『料理上手くね?また今度も作ってきてよ』みたいな感じが繰り返されるといつかは振られるからね。」
「な、なぬぅぅぅぅうう?!」
それはやだ!!!
「黒崎も困ったもんよ。恋愛の知識がないこの子が彼女なんだから」
「ひどいー!」
「否定できないでしょ」
「そ、そうだけどさぁ…」