麗しき星の花
シンとリィの誕生日、8月4日。
その日はカンカンに太陽が照りつける真夏日だったので、冷房の入った涼しい広間で誕生パーティが行われた。
橘ファミリーとグリフィノー兄妹たちだけのアットホームなものであったが、和音と水琴の愛情たっぷりな手料理に、山に盛られたフルーツ、そして三段重ねの巨大バースデーケーキが用意され、大食漢なシンとシルヴィはもちろん、スイーツ好きのリィも大喜びだった。
プレゼントは、和音夫妻からはシンに菜野人の小説版、リィに気象学の本、シルヴィにはうさぎの絵本が贈られた。
「おれも貰っていいんだべか」
シルヴィがこてん、と首を傾げる。
「シルヴィの誕生日は分からないって言っていただろう? だからお兄さんたちと一緒に祝ってあげようと思ってね。駄目だったかい?」
和音が訊ねると、シルヴィはブンブンと首を振った。
「うんにゃ、嬉しいだ。ありがとない、和音ー!」
貰った絵本を頭の上に持ち上げて、飛び跳ねるようにして喜ぶシルヴィ。その横で、シンも喜びの声を上げる。
「おおお、読める! 読めるぞ! ふりがながふってある!」
小説は漢字にルビがついていたので、シンでもスラスラ読むことが出来た。これで文字を勉強するといい。スペシャルバカの伝説を引き継がないためにも。
「お天気の本、欲しかったんです……召喚魔法に応用出来るかもって……ありがとうございます」
リィは頬を染めて目を輝かせている。
みんな喜んでくれたようで、和音と水琴もにっこり笑顔だ。
その日はカンカンに太陽が照りつける真夏日だったので、冷房の入った涼しい広間で誕生パーティが行われた。
橘ファミリーとグリフィノー兄妹たちだけのアットホームなものであったが、和音と水琴の愛情たっぷりな手料理に、山に盛られたフルーツ、そして三段重ねの巨大バースデーケーキが用意され、大食漢なシンとシルヴィはもちろん、スイーツ好きのリィも大喜びだった。
プレゼントは、和音夫妻からはシンに菜野人の小説版、リィに気象学の本、シルヴィにはうさぎの絵本が贈られた。
「おれも貰っていいんだべか」
シルヴィがこてん、と首を傾げる。
「シルヴィの誕生日は分からないって言っていただろう? だからお兄さんたちと一緒に祝ってあげようと思ってね。駄目だったかい?」
和音が訊ねると、シルヴィはブンブンと首を振った。
「うんにゃ、嬉しいだ。ありがとない、和音ー!」
貰った絵本を頭の上に持ち上げて、飛び跳ねるようにして喜ぶシルヴィ。その横で、シンも喜びの声を上げる。
「おおお、読める! 読めるぞ! ふりがながふってある!」
小説は漢字にルビがついていたので、シンでもスラスラ読むことが出来た。これで文字を勉強するといい。スペシャルバカの伝説を引き継がないためにも。
「お天気の本、欲しかったんです……召喚魔法に応用出来るかもって……ありがとうございます」
リィは頬を染めて目を輝かせている。
みんな喜んでくれたようで、和音と水琴もにっこり笑顔だ。