麗しき星の花
「そもそもカインが寝る間もないほど働いているのは誰のせいですの? 貴方が魔族と仲良くしましょうなんて提言したからですわよね? おかげで私のカインはこの数年、心休まる日などないのですよ? 諸悪の根源である貴方が異世界や他の惑星で楽しくやっていた間もカインは働いていたのです。それを解っていらっしゃるのでしょうね?」
コロコロと。
ローズマリーは聖母の微笑みで、華麗なる圧力をかけてくる。フェイレイは地面に顔を押し付けながら謝った。
「はい、すみません」
「自らの身を削って民に尽くす王のために、せめて快適な睡眠を提供しようとは思わないのですか? この、愚民めが」
「はいぃっ、すみません!」
「しかも、です」
ローズマリーはリディルの膝に頭を乗せて横たわっている双子を見て、聖母の微笑みを消して鬼の形相となった。
「私のかわいい弟子たちに何してくれちゃってんだこのボケがあァアアッ! 永遠に眠っとくか、それとも捻り切って能無しにしてやろうか! どっちか選ばせてやるから即答しろ、オラァアア!」
「ナニその究極の選択! いでっ、穴、背中に穴が開く、やめてください陛下ぁあああ!」
ヒールで勇者の背中を踏みつけ、ぐりぐりし、なおかつ下着が見えそうだということも憚らずに長い足を振り上げ、踵落としやら何やらをお見舞いする姿は、とても神聖な立場にある皇后陛下のものとは思えない。
コロコロと。
ローズマリーは聖母の微笑みで、華麗なる圧力をかけてくる。フェイレイは地面に顔を押し付けながら謝った。
「はい、すみません」
「自らの身を削って民に尽くす王のために、せめて快適な睡眠を提供しようとは思わないのですか? この、愚民めが」
「はいぃっ、すみません!」
「しかも、です」
ローズマリーはリディルの膝に頭を乗せて横たわっている双子を見て、聖母の微笑みを消して鬼の形相となった。
「私のかわいい弟子たちに何してくれちゃってんだこのボケがあァアアッ! 永遠に眠っとくか、それとも捻り切って能無しにしてやろうか! どっちか選ばせてやるから即答しろ、オラァアア!」
「ナニその究極の選択! いでっ、穴、背中に穴が開く、やめてください陛下ぁあああ!」
ヒールで勇者の背中を踏みつけ、ぐりぐりし、なおかつ下着が見えそうだということも憚らずに長い足を振り上げ、踵落としやら何やらをお見舞いする姿は、とても神聖な立場にある皇后陛下のものとは思えない。