勝ち目のない勝負
『若菜、帰るぞ!!』
『あ、うん。』

私が考え込んでるうちに
翔たちの話は終わっていたらしい。

『どうかした?』
心配そうに訪ねてくる翔。

『ううん、何でもないよ!』
私は平気なふりをした。

『嘘付くな!
本当は美奈の事、気になってんだろ?』
分かってたんだ…

私は小さく頷いた。
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