Beautiful tears*
One


桜が満開の道を歩くのもあと一年。



私が歩くと、みんなが道を開ける。




そんなのだってもう慣れた。



" 南川 麗奈 (ミナガワ レイナ) 3-6 "





クラス発表されてる掲示板を見て、自分の教室へ向かう。




運良く角の席が当たり、心の中で少しだけ喜んだ。




2年の時はずっと前の方の席で居心地が悪かった。




三年間まじめに頑張った私への神様からのご褒美かな、とか思ったりして。



始業式まで時間があるから、カバンを枕代わりにして仮眠を取る。



温かい陽の光を浴びながら眠るのに、そう時間はかからない。




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