Beautiful tears*



朝起きると顔を洗うときに見るこの容姿。



ミルクティー色の髪。


顔のパーツは両親から良いとこだけをもらったのね。



普通なら良いと思うだろうけど




私はそのせいで、何もかも壊れたんだ。




「醜い。」




学校に着けば、昨日いた教室へ入る。



自分の机がある場所に行くと、何かが違う。



具体的に言うと、周りが違う。



その正体が分かった時、私の口から溜息が出た。




「何してんの。」


『ここ俺の席だし?』



当たり前みたいな顔して言うのは、ツバサとか言う変な奴。



「あんたさ、昨日よく分からない現場に巻き込んだこと悪いと思ってるなら関わらないでくれる?」


『それはすごく思ってる!でも関わらないのは無理だな。』


「なんで?」


『同じクラスだし、名前の順も前後だし?おまけにこのクラスの担任、席替えしない事で有名だし?』




嘘でしょ。


そんなことあるの?



角の席でいられるのはラッキーだけど、隣がこいつとなれば一気に最悪なものへと変わる。




「あんたね...『カナメ』



私の言葉を遮って言葉を挟んでくる。





『俺の名前はカナメ。昨日も言っただろ?』


「...はぁ。分かったわよ。」




私がそう言えばニコニコと笑顔を表して。



尚更呆れた。




『なぁ、一緒に帰ろうぜ!』



短縮授業の今日、家でゆっくりしようと思ってたのに、そうはいかないみたいで。


「嫌。」


『ほら、行くぞー』




人の話を無視して、勝手に私の鞄を持って歩き出すカナメ。



ダメだ。完全にペースを乱されてる気がする。



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