いつか晴れた日に
8
眠っている涼に、今日も話しかける。
「あのね、今日はお昼に亜紀とランチに行ったの。パスタがすごく美味しくて感動しちゃった。退院したら涼も一緒に行こうね。きっと、びっくりすると思うよ」
涼は何も反応しない。
いつものように手を握って、軽くマッサージをする。
事故から一ヶ月が過ぎた。
残業が無い日は、仕事帰りに涼をお見舞いするのが日課になっていた。
その日の出来事を涼に報告して帰るだけの毎日。
変わったことと言えば、池永さんが物流センターに異動になると発表があったことぐらい。
あと、美香さんが前より優しくなったような気がする。
……亜紀とは、まだぎこちないけれど、ランチに行くぐらいは関係を修復できたかな。
あたしがランチに誘えば、応じてくれるし。今はこれで十分だと思う。
「あのね、今日はお昼に亜紀とランチに行ったの。パスタがすごく美味しくて感動しちゃった。退院したら涼も一緒に行こうね。きっと、びっくりすると思うよ」
涼は何も反応しない。
いつものように手を握って、軽くマッサージをする。
事故から一ヶ月が過ぎた。
残業が無い日は、仕事帰りに涼をお見舞いするのが日課になっていた。
その日の出来事を涼に報告して帰るだけの毎日。
変わったことと言えば、池永さんが物流センターに異動になると発表があったことぐらい。
あと、美香さんが前より優しくなったような気がする。
……亜紀とは、まだぎこちないけれど、ランチに行くぐらいは関係を修復できたかな。
あたしがランチに誘えば、応じてくれるし。今はこれで十分だと思う。