いつか晴れた日に
月曜日のお昼休み
小会議室でいつものように、休憩をとっていた。

わたしがコンビニのビニール袋を取り出すと、亜紀が早速突っ込みを入れる。

「あれ?もうお弁当作るの止めちゃったの?」

「……え、なに?」

「だから、お弁当。作るの止めたの?」

おすそ分けを楽しみにしてたのに、と亜紀ががっかりしたように言う。


「……うん。ごめん」

だって。もともと、わたしが作っていたわけじゃないし。あれは、涼が……。

コンビニで買って来たサンドイッチを持つ手が止まる。
なんだか、食べたくない。

「溜め息なんか吐いて、どうかしたの?」

「え?」

「今日の怜奈可笑しいよ。朝からずっと溜め息吐いてるし、なんだか元気もないみたい」

溜め息を吐いているなんて、言われるまで気が付かなかった。
心配している亜紀に「大丈夫だよ」と笑ってみせる。

なんでもない。最初から、一週間の約束だったし。
大丈夫。すぐに忘れるよ。涼のことなんて。

「本当に、大丈夫?」

「うん」

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