世界が終わる瞬間
第一章
世界が終わる?
「いや~、平和だね~」
私は、そう呟いた。
すると隣から、
「そうだね~。
でも僕は、平和が一番だと思うよ?」
という返事が返ってきた。
私は、とある高校の生徒だ。
そして、私の隣にいるのは
同じクラスの男友達‥‥である。
うん、友達である。
私の名前は、藤堂 友梨香〈トウドウユリカ〉だ。
高校二年生の、ゲーム大好き人間である。
そして、この隣のやつの名前は、
安岐 遙〈アキハルカ〉といい、
私の唯一の友達と言える存在である。
「お前さ~?
家に帰ったらなにすんの?」
私がそう問うと遙は、
少し考えたような素振りをしてから、
私の方に向き直った。
「僕は、取り敢えず
宿題を終わらせてから絵を描いたり、
ゲームしたりすると思うよ?」