世界が終わる瞬間
今までもずっと、という言葉を聞いた瞬間、
薄っすらと霧がかった映像が、
早送りされるように頭に流れ出した。
「‥なに‥‥‥コレ‥‥‥‥。」
すごく大量の映像‥‥‥。
その中には‥‥‥
「‥‥これ‥‥‥私‥‥‥‥?」
見たこともない子たちと、
楽しそうに談笑している私。
誰か知らない男の人と、
手を繋いで楽しそうに歩いている私。
全部、全部、全部、全部‥‥‥
「コレ‥‥は‥‥‥?」
私が頭を押さえながら
とぎれとぎれにそう言うと、
母さんは微笑みながらこう言った。