世界が終わる瞬間
「そろそろ戻ってくる頃だと思ったわ。
それはね、友梨香?
全部、あなたの記憶よ?」
‥‥‥一体どういうことなのだろう。
私は、疑問符しか浮かんでこない。
「どういうことか、
分かっていないようだね。」
私の顔に書いていたのだろうか?
父さんが、的確に当ててきた。
私は素直に、コクリとうなずく。
すると父さんは、楽しそうに言った。
「友梨香よ。
お前はなぁ、前も、その前も!
世界が終わるところを
目の当たりにしているのだよ!」
‥‥‥世界が終わるところを‥‥
‥‥‥見ている‥‥‥?
「それって、どういう‥‥‥」
私がそう言いかけたとにき、
激しい頭痛が私を襲った。
――‥‥‥ズキンっッ
「いっ‥‥つー‥‥‥」
頭を抑えながら、崩れ落ちた。
そして私は頭の映像の中に
吸い込まれていったのだった‥‥‥。