世界が終わる瞬間
記憶
「ねぇ〜? マジでありえなくなぁ〜い?」
足を組み、ケータイをいじりながら
眉間にしわを寄せ、大きな声でそういった。
「だよねぇ〜! それはマジないわ〜」
私の話を聞いた三人の子たちが
ゲラゲラと口を大きく開けながら、
下品に笑った。
ここは、とあるファミレス。
学校帰りによって、
みんなそれぞれの鬱憤を晴らすために話をする。
「あのクソ男、
浮気してたとかマジで何様だしぃ〜」
その一言に、周りの人たちも加勢する。
「だよね、だよねぇ〜。
マジであの男最悪っしょ〜」
「なんかぁ〜、
より戻してーとか言うんだけどさ〜、
戻すわけなくなぁ〜い?」
そう言うと大きな口を開け、
ゲラゲラと下品に笑った。
「ねぇ〜? みんなもぉ〜、
そ~思うっしょ〜?」
そう言って私は、食べていたお菓子を
飲み込みながら皆に言う。