世界が終わる瞬間
高身長な上に、勉強の成績もかなりいい。
まぁ、
運動の方は体が弱くて出来ないらしいが、
その代わりというように、絵が上手い。
顔も、結構整っている。
目はぱっちりと二重だが、
イヤにならない程度に垂れている。
そしてこいつは、何より色白なのだ。
それがきめてとでも言うように、
こいつは、裏で‥‥‥
『ふと気づいたら消えてしまいそうな
儚い学園の王子様』
と、言われている。
それに比べて私は、
顔は普通なのだろうが、かなり目つきが悪い。
だから、普通に誰かを見ているだけで、
『喧嘩売ってんのか、あぁ!?』
とか、
『てめぇ、何ガン垂れてんだよ!!』
と、何をしたわけでもないのに
喧嘩を売られてしまう。
そんなこんなで、私に付いているあだ名が
『目つきの悪いガン垂れ女』
で、ある。