【アイノウタ】
すっかり陽も傾き、夕飯の支度を始めた。
さっきモモと買い物に出る頃からハルは部屋に篭りっきりみたい。
買い物に行く前に
「俺は部屋の片付けとかしてますね」
って言ってたし。
モモと二人、密かに今夜ハルの歓迎会をしようって食材を沢山買い込んで来た。
喜んでくれるといいんだけどな。
調理も中盤に差し掛かったところで、
「う〜ん、いい匂い〜」
振り向くと汗だくのハルが。
「どうしたの!? そんな汗かいてー!?」
汗かいてても美しい。
汗をキラキラさせながら笑顔を見せるハルに、つい見とれそうになる。
「夕飯の前にシャワーしてきたら?」
と、シャワーを勧めた。
「うん、いやぁー、片付け終えて筋トレしてたら汗かいちゃった。
じゃ、シャワーしてきまーす!」
後ろを向いて顔の横で手をひらひら振りバスルームに向かうハルの背中に、
「あ、洗濯物は脱衣所のカゴの中に入れといてねーっ!
明日洗うからー」
そう叫ぶと、クルッと踵を返して戻ってきた。
「あのー、洗濯までしてくれるんですか?
……やっぱパンツも……だよね?」