【アイノウタ】
「……パッ!?
ダメダメダメ!!」
首をブンブン振りながら又もパニクるあたしに
「冗談ですって。
もーう、なっちゃん何でもマジに取るから面白いわー」
と笑いながら、菜箸の唐揚げをヒョイと摘んで一口かじり、
「あっつ! あ、でもチョー美味い!」
と喜んでる。
すかさずモモが
「わー、なにー?
あ、ずるーい!モモもー!」
と、ハルのスウェットのパンツを引っ張ってズルっとパンツの片方が下がり、腰骨が見えた。
ハルは一瞬「おっ」と言ったものの気にするでもなく
「ちょっと熱いよ」
と自分のかじった唐揚げをフーフーしながらしゃがんで、モモに「あーん」と言って食べさせた。
あたしはというと……立ち上がったハルの綺麗な腰のラインに釘付け……になってる場合じゃないっ!
「あのっ」
「ん?なっちゃんも食べたかった?」
違う違うっ いや、ハルがかじったのは食べたかったけど……ってそうじゃなくて!
「違っ ……パンツ上げないとヤバイよ……?」
精一杯だ。
「あー、ホントだ。これ以上下がるとパンイチどころかノーパンだもんね、あははっ」
あははじゃないよ……こっちはもうハラハラだよ〜……もう……。
「んん?なっちゃん、顔が真っ赤だよ?
あ!なんか想像しちゃった?」
とニヤニヤしてる。