【アイノウタ】
「わっ 分かってるわよ!
……ん? ちょっと待った!
突然じゃなかったら襲うわけ……ないよ……ね?」
「さぁ〜 どうかな?」
ちょっ!!
どういう意味!?
「何言ってんの!?」
焦り気味のあたしに
「襲って欲しい?」
その顔で……ハルのその顔でそんな事言うなーーーっ!!
「おっ 大人をからかうんじゃないわよっ
アイドルがそんな軽率な事言っていいわけ!?
あたしじゃなかったら本気にするかもよ!
アイドルとしての自覚持ちなさいよ!」
あまりのハルの大胆な言葉にキレ気味のあたし。
ハルは暫く考えて
「……ホントだ。俺すごい事言ってんのかも。
でもこの世界14年の俺としてはアイドルの自覚ぐらいはあるんだよ?
……それに今まで誰かにこんな事言ったこと無いかも知れないなぁー…… う〜ん……」
ちょっと眉間にシワを寄せて遠くを見てるハル。
「何いってんのか意味分かんないんだけど」
ホント意味分かんないわよ。
「俺も分かんない……」
なっ
なんて無責任なっ
ハルの言葉にあたしがいちいちどんだけキュンキュンしたりバクバクしてると思ってんの……!?
「分かんないけど……なっちゃんといると楽しい。
だから……そんな怒んないで下さい……」
急に弱気に……又いちいちキュンとするような表情見せて……もうっ!