一途な恋
私たちが一緒に居た時間…
作り上げてきた関係…
たくさんの思い出…

その全部が1つの出来事によって、
簡単に一瞬で消し去られた…


数週間後。
辺りはクリスマス一色の雰囲気に包まれていた…

本当なら、クリスマスの日にカ~くんと2人で仲良く幸せにパーティーするはずだったのに…

だけど…どれだけ過去を悔やんでも、
もぅあの幸せだった日々は戻ってこない


12月24日午後5時30分。

ブーッ、ブーッ、ブーッ、、

1通のメール…カ~くんからだ。

《今日、午後5時50分にあの公園で》

素っ気ないメール…
本当に変わっちゃったんだね…

私は返信をして、急いで用意をした

急に呼び出して何なんだろう…?

わずかな期待に胸を踊らせる。


数分後。
カ~くんは先に待っていた…

「お待たせ…急にどうしたの?」

ギュッ…

『遅ぇよ…俺が風邪引いたら責任とれよ…?』

私はすぐにわかった。
カ~くんの記憶が戻ったことを…

雰囲気も髪型も話し方も行動も…
全部が元に戻ってる…

「カ~くん…記憶…戻ったんだね…?」

『あぁ…心配かけてごめんな…』

「…おかえり…カ~くん!」

『ただいま…椿。』

カ~くんは微笑みながら涙を流して私を抱き締めた。
今までで1番…強くて優しい暖かさで、
私はその暖かさに涙を流した…
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