一途な恋
ショッピングモールを出て、
金木犀の木の公園に行った。

金木犀は枯れかけていた…

『金木犀…枯れてるな…』

「仕方ないよ…もうすぐ冬だもん」

そっか~…と落ち込むカ~くん。
私は慰めようと思って、ずっと握りしめていた黒のリングネックレスの入った箱をカ~くんの目の前に差し出した…

「はい…コレ。気に入るかな…」

『何…コレ?』

開けてみて‼と急がす私。
カ~くんは箱を開けた…その瞬間、満面の笑みを浮かべて私に抱きついた

『椿…ありがとう』

「うん!…気に入ってくれた?」

『コレ、お揃い?』

「そうだよ?」

『…マジで嬉しい…』

「良かった~…」

『つけて!』

私はカ~くんの首に黒のリングネックレスをつけてあげた…
すると、カ~くんはそれを見つめて子供みたいに無邪気な笑顔を浮かべていた。


カ~くんと初めてのお揃いのリング…
私の1番の宝物。


カ~くんもそう思ってくれるといいな…

『椿…』

「ん?」

『スキ…』

そう言われて優しくキスをされた…

「…不意打ち過ぎ…」

そう言って私も優しいキスを返した…

私たちは目が合って、お互いに恥ずかしくなって、顔を赤くして俯いた…


次の日。
今日もリア充全開の私とカ~くん。

お揃いのリングまでつけて、私たちは皆が羨むカップルになっていた。

アクセサリーは学校で禁止されていたけど、そんなことはお構い無し…

だって私たち…
バカップルですから‼
< 8 / 24 >

この作品をシェア

pagetop