1人ぼっちと1匹オオカミ(下)
知らない気持ち
「ただいま~」
「おかえり~!!」
「おかえり~♪」
家に帰ると2人分のかわいい声と共にやっぱりかわいい2人が腕の中に飛び込んできてくれました。
はう、かわいすぎます…。
「よも、秋空くん、おかえり」
「お父さんただいま!」
「お邪魔します」
智希と望亜を追って玄関に出てきたお父さんは私と神野くんを見ると笑みを浮かべて出迎えてくれました。
智希と望亜に引っ張られてリビングに行くと、既に先客がいました。
「おお!よもぎ帰ったか!」
「よもぎちゃんおかえり」
既に真っ赤な俊也さんとまだまだ酔いの気配を見せない剣人さんと颯人さん、そして台所にはお母さんと紅葉さんがいました。
「お、今日は彼氏とデートしてきたんだな」
「こんばんは…」
剣人さんの言葉に何と返したらいいのか分からなくなったらしい神野くんは苦笑を浮かべています。
って、それにしても…。