1人ぼっちと1匹オオカミ(下)
「それを言われたら、断るわけにはいかないね」
「あ…じゃあ」
「警察内での調査、引き受けよう。ただし、関口君が犯人だというのはいったん取り下げるよ。調査した結果、そうなる可能性もあるということでね」
「…ありがとうございます!」
「とりあえず座りなさい。左隣の彼に、話さなきゃいけないことあるんじゃないか?」
「あ…」
広西さんの言われた通り、左隣に座る雷斗くんはまだ呆然としています。
「えっと…雷斗くんごめんなさい…」
「…よもちゃんが、情報屋?」
「はい」
「マジで?」
「マジです」
少し沈黙の後、えぇぇええええ!!?という雷斗くんの悲鳴が響きました。
失礼ながら思いっきり耳を塞がせていただきました。
…やっぱり、びっくりしますよね…。