1人ぼっちと1匹オオカミ(下)
時間は11時…。
昼前になってしまいました…。
「よもちゃん、俺中学の奴に卒アル当たってみる」
「お願いします。あ、できれば小学校の分も…」
「任せて。…不本意だけど、ここから別行動しようと思う」
「分かりました」
「神野、よもちゃんになにかあったら絶対許さねぇから」
「てめぇに言われる筋合いはねぇよ」
またバチバチと火花勃発です。本当に仲がいいのか悪いのか…。
止めるのもめんどくさくなってしまいました。
雷斗くんは、神野くんと拳を突き合わせると、ニコッと笑い、駐輪場の方へ走って行ってしまいました。
「で、これからどこに行くんだ?」
「目には目を、歯には歯を…ということで、極道さんにお願いしに行きましょうか」
「…マジかよ」
神野くんの顔色が若干悪くなりましたが、まぁ気にせずにいざ、極道さんに会いに行きます!